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実戦メモ(2019年9月24日)

羽生パロフです。

昨日、日課である将棋を指していたのですが個人的に驚きの発見がありました。

将棋は3分切れ負けの対局で相手の方は九段!
今まで六段より上の方とは当たった記憶がなかったので、目ん玉が飛び出ました(゚゚;)エエッ!?
将棋の内容はと言うと・・・私の未熟さが如実に出る内容となってしまったのですが、それ以上に相手の方が強すぎました。
短手数で終わってしまいましたが、個人的には非常に参考になる対局でしたので、メモに残しておきたいと思います。

戦型は私の先手で相掛かりの出だし。

通常の相掛かりで戦おうと思ったのですが△3四歩と突いた手を見て、気が変わりました。
角道を開いた自然な1手に見えますが、相掛かり戦においては少し早い手。
というのも▲3六飛と縦歩取りにしたとき、後手はこの歩を守ろうとすると△3三金か△8四飛と不自然な形でしか受けることができません。
どちらも駒組みに入った時に△3三金~△3二金や△8四飛~△8二飛といった手順で手損になる可能性が高いため、上手く立ち回れば作戦勝ちが見込めると思いました。

過去に似たような形を経験しており、この形で手得を生かすとなると戦法はひねり飛車が一番有効と考えていました。
前回の投稿に記載した通り、ひねり飛車対策で色々な定跡を覚えていて、この形はひねり飛車にされると後手不満の展開が多いと事前の研究で結論付けていました。

羽生パロフです。 将棋日本シリーズ JTプロ公式戦 二回戦 ▲三浦弘行九段vs△豊島将之二冠戦で懐かしい形が現れました。

※通常は△3四歩の前に△4二銀と上がっておくか、先手が▲3六歩と突いた時に△3四歩と開くなど、ギリギリまで保留しておくのが無難な指し方です。

本譜は△3三金と受けられ、その後△3二金と引き直したので、こちらが2手得した勘定で駒組みが進みました。

30手ほど進み下図に。

ひねり飛車の指し方は大きく2通りの形があると思っています。
1つ目は▲6六歩~▲6七銀~▲5六銀の歩越し銀、2つ目は▲5六歩~▲5七銀とする指し方。
どちらも一長一短があり優劣は付けれないのですが、相手の出方によって変えるのがいいと思っていました。
定跡では6六歩・6七銀型の場合、後手は上図のように6三銀・7二金型が有効とされています。
5六歩・5七銀型の場合、後手は6三銀・5二金型が有効とされています。(下図)

上記にも記載しましたが、ひねり飛車戦は相手の出方をギリギリまで見ないと作戦負けに陥ることが多いため、事前の情報量が大きくものを言います。
本譜は先手が5六歩・5七銀型で構えているのに対し、後手は6三銀・7二金型。
また、通常のひねり飛車戦と違い、後手は△3三金~△3二金の手損しており△5四銀~△6三金と駒を前進させる手が間に合っていないため、ここでは作戦勝ちが見込めるのではないかと感じていました。
角道を遮断し、仕掛けを封じたつもりでいましたが・・・

上図以下の指し手
△9三桂▲8六飛△7四歩▲9五歩△7五歩▲9四歩△7六歩

△9三桂~△7四歩が機敏な仕掛け。
部分的には『ひねり飛車』戦で頻出する仕掛けなのですが、通常は△5四銀~△6三金と駒を前進させながら中央に寄せた後に仕掛けるケースが多いと思います。
理屈としては玉から離れている状態で戦いが起こると遊び駒になりやすいため。
また、金銀が前進していないことと角道が遮断されているため後手の攻めは重厚感に欠け、迫力が出づらくなっています。
対局中は後手の仕掛けは悪条件が揃っているので良くできるのではないかと感じていましたが・・・
△7六歩とされた時に形勢がかなり悪いことに気付きました。
△5四銀・△6三金の形であった場合、△7六歩に▲同飛とすれば▲7一飛成が飛車取りになるのですが、6三銀・7二金の場合は飛車を成り込むことができません。
よって△7六歩▲同飛△8五桂となると後手の飛車が捌け先手は相当勝ちづらくなっています。
また△7六歩に対して▲9三歩成△同香▲9六歩と辛抱するのも△7七歩成▲同金△7四銀とされ、飛車角が標的になり先手が苦しい形勢です。
本譜はここからボコボコにされ、数手で投了に追い込まれました。
終盤戦まで行けなかったことが無念です(´;ω;`)

序盤に2手損させて駒組みで優位に立てると思っていたのですが、手損したことで6三銀・7二金の状態で仕掛けられ、先手の飛車成を未然に防ぐ・・・
何というか、掌で踊らされたような感覚でした。
金銀の位置が低く、角道を遮断しているにも関わらず、この仕掛けが成立するのであれば、先手は5六歩・5七銀型にしない方がいいのかもしれません。
ひねり飛車の対策を検討していく中で『ひねり飛車』戦は他の人より詳しくなったと思っていたのですが、この形は想定外で非常に驚きました。
終盤を戦うことができず残念でしたが、とても勉強になりました。

今月は仕事でバタバタしているので検討はできないのですが、落ち着いた時にこの局面をしっかり検討したいと思います( *• ̀ω•́ )b

以上、最後までお読みいただき有難うございました。

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habuparov
会社での出世を目指し、毎日奔走しながら働く地方住まいのサラリーマン。仕事のことから趣味の将棋のことまで気まぐれに書いています。
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