投稿タイトル上

「一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学」読書感想文

羽生パロフです。

書店で見かけてからずっと気になっていた本『一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学』をやっと読むことができました。

読み終えた感想としては、興味深いエピソードや考え方が分かりやすく書かれていて非常に面白かったです。
この本を読むことができて良かった^^
著者のcis氏は個人投資家として有名な方で私も名前だけは聞いたことがありました。
ただ詳しいことは何も知らなかったので、この本を通じて初めて人となりを知ることができました。
想像していたよりもスケールの大きい方で本当に実在しているのか疑わしいレベルの偉人でした(笑)
本書はcis氏が印税なしで執筆されているため、ざっくばらんに書かれており驚く内容のエピソードが数多くありました。
紹介したい内容がいろいろあるのですが、個人的に印象に残った内容を私なりの考えも入れて書きたいと思います。
まずは第2章の「ジェイコム株大量誤発注事件」でのエピソードについて。
騒動の発端は、みずほ証券の男性担当者が「61万円1株売り」と入力すべきところを「1円61万株売り」と誤ってコンピュータに入力したことによるものですが、cis氏はシステムの仕様上この誤発注が起きる可能性があることを知っていて、それが起きた時の対応もある程度シミュレーションされていたとの事でした。
この誤発注が起きた時、cis氏はすぐには買い注文を出さず、誤発注の確信を得るためにジェイコムの発行株式数を調べ、出されている売り数より少ない事を確認した上で買い注文を入れ、6億円の利益を得たそうです。
このような事前にシミュレーションすることや、チャンスが到来した時にすぐに飛びつかず確証を得てから動くというのは奨励会に在籍していたときに行っていたことなので、なんとなく理解できるところがありました。(億単位の利益を目の前にして、この冷静さは凄すぎて理解不能ですが・・・)
驚いたのが、その後のエピソード。
2018年2月頃にも誤発注が疑われるような数百億円クラスの売りが出ていたそうです。
この時は誤発注の可能性もあるが何か怪しいと感じ、取引を行わず様子見。
その怪しい銘柄とは「○産自動車」、当時の代表取締役会長が逮捕される少し前・・・。
危険察知の嗅覚が凄すぎて寒気がしました。
おそらく常人には理解できないが本人には確信に近い何かがあったので、この時は動かなかったのだと思います。

第2章の最後「メディアはかなりいい加減」の話も面白かったです。
cis氏は取引額が大きすぎるので、結果としてcis氏一人の取引で相場が大きく動くことがあったようです。
ある日、ソフトバンク株(約50億円分)が思ったような動きをしなかったためギブアップして損切りで売ったところ、翌日メディアの報道でソフトバンク株の下落要因が「昨日の中国のアリババが軟調だったこともあり、ソフトバンクは売買代金1位で値を下げております。」と的外れな解説をされたとの事でした。
この話は面白かったのですが、メディアの方には少し同情してしまいました。
相場の変動が一人の人間によってもたらされたとはふつう思わないですよね(; ̄ー ̄A

第5章のcis氏が小学生の時に仮想通貨を発行した話も驚きました。
子どもの時におままごとで玩具のお金を使って遊んだことがある人はいると思います。
普通はそこで終わりですが、cis氏がすごかったのはその後。
cis氏はその通貨を駄菓子や文房具などと交換することで入手できるようにしており、その通貨を払ってcis氏が作成したゲームで遊ぶことができる仕組みを作ったのです。
非常に良くできた仕組みで1年以上うまく機能していたのですが、通貨の流通量が増え、インフレが止まらなくなって終わりを迎えたようです。
cis氏はこの時の経験から紙幣を流通させすぎると、その価値が下がることも分かったいうから驚き ( ̄□ ̄;)

この本に書かれている数々のエピソードを見ているとcis氏は物事の真理を捉える能力が傑出していると思いました。
将棋界で言うと羽生善治九段に似ている気がします。
羽生九段はどの戦型でも超一流の強さですが、その中でも定跡形を外れた力戦で特に無類の強さを誇っており他の棋士よりも頭一つ抜きん出ていました。
おそらく情報が無い中でも、その型の真理(急所)を捉える能力が優れていたのではないかと私は思っています。
まったく別の分野で活躍されている2人ですが、共通点は似ていると感じました。

本書は具体的な取引手法が書かれた本ではなく、cis氏の自叙伝・投資哲学を知るものとして見る内容になっています。
才能ある方がどのような考え方、物事の捉え方をしているのかが分かりやすく記載されている良書ですので一度目を通されてみてはいかがでしょうか。

以上、最後までお読みいただき有難うございました。

The following two tabs change content below.
habuparov
会社での出世を目指し、毎日奔走しながら働く地方住まいのサラリーマン。仕事のことから趣味の将棋のことまで気まぐれに書いています。

下をクリックして応援いただけると幸いです。宜しくお願い致します。。

本文2
スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク