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《王将戦》藤井七段 光速の寄せで決勝進出を決める!

8月26日(月)に第69期王将戦二次予選 ▲藤井聡太七段vs△中村太地七段の対局が行われました。

二次予選決勝進出を賭けた一戦は、鋭い踏み込みを見せた藤井七段の快勝譜となりました。
その対局を振り返りたいと思います。

戦型は藤井七段の先手で角換わり腰掛銀。
後手は7二金・6一飛の組み合わせで6筋から攻める態勢に。
一方の藤井七段は自然な対応で指し手を進めます。

第1図以下の指し手
▲7九玉△6五歩▲同歩△同銀▲6九飛△4四銀▲5八金△6六歩▲6五銀△同桂▲6六銀△4七銀(第2図)

▲7九玉は飛車の利きから外れる自然な1手。
後手は初志貫徹△6五歩と仕掛けますが▲6九飛がこの形での常套手段の受け。
△5六銀は▲6一飛成と飛車を素抜かれるので要注意。
△4四銀は駒を前進させつつ玉の退路を広げた手で間合いを計っています。
先手も▲5八金と寄って金を守り駒に加えました。
ここで△3八角など角を打ち込む手が気になりますが、それには▲4八金△2七角成▲4七角として6五銀を狙うと同時に▲2九飛として角を捕獲する手も狙っています。
この進行も形勢は互角で十分考えられる手でしたが、後手は△6六歩としました。
銀交換後の△4七銀が思い切った勝負手。
技が決まったように見えますが・・・

第2図以下の指し手
▲4七同金△5八角▲5六銀△6九角成▲同玉△4九飛▲5九銀(第3図)

△4七銀の攻めは無理筋で形勢は先手優勢となりました。
後手の猛攻に対する▲5六銀~▲5九銀が的確な受け。

中村七段に誤算があったのか自滅に近い攻めとなりましたね。
中村七段は不調が続いており、焦りがあったのかもしれません。
ここまで藤井七段は変わった手を指さず、自然な応手で有利な形勢にもっていくことに成功しました。

第3図から10数手ほど進み第4図へ。

△5五歩と銀取りの手を指され焦りが出そうな局面ですが、ここからの藤井七段の攻めが凄まじかったです。まさに光速の寄せでした。

第4図以下の指し手
▲2三歩成△同金▲5二角△6二飛▲4一角打△3二香▲2四歩△同金▲6七銀(第5図)

銀取りを無視して▲2三歩成が強手!
次に▲3二と△同玉▲2四桂の攻めがあるので後手は△同金としましたが、▲5二角~▲4一角打が鋭い攻め。
先手陣はまだ余裕があるので、この瞬間は思い切った攻めが可能です。
後手は△3二香と辛抱しましたが、その後の▲6七銀と引いた手が冷静な1手。
△5六香の攻めが消えたので、先手はゆっくりした手でも手勝ちできる状態になりました。
「攻撃は最大の防御」の見本のような先手の指し回しでした。
このような手順は有段者を目指す上で必ず習得しておきたいテクニックです。
盤に並べて攻撃守備の切り替えテクニックをご堪能ください^^

第5図から数手進み、第6図へ。

△5一歩と角取りに打たれましたが、ここから藤井七段の光速の寄せが炸裂しました。

第6図以下の指し手
▲4三角成△4五銀▲4四桂△4一玉▲5二歩△同歩▲4五歩まで先手・藤井七段の勝ち

▲4三角成が手勝ちを読み切った鋭い踏み込み。
△4一玉と角を取られた手に▲5二歩としたのが上手い1手。後手は飛車の横利きを止められると▲3二馬で詰みますので△5二同歩として玉の退路を広げました。
しかし▲4五歩と銀を取られ、再び後手玉は詰めろ。
攻防共に見込み無しということで、ここで中村七段の投了となりました。

投了図以下、①△4二歩は▲3二桂成△5一玉▲4二成桂△6一玉▲5二成桂△同飛▲5三歩で飛車を取られ万事休す。
②△5一玉は▲5三歩とされ△同歩は▲5二銀で詰み、また▲5三歩に△6一玉と逃げるのも▲5二歩成から飛車を取られ負け。

本局は中村七段の攻めを冷静に受け止め、機を見てカウンターを撃ち相手の息の根を止めた藤井七段の会心譜でした。
駒を溜めてカウンターから一気に勝負を決める内容は全盛期の森内九段を彷彿とさせる見事な将棋でした。
本局の結果、藤井七段は二次予選決勝進出となり次の相手は谷川九段。
どちらも強烈な攻めを持ち味とする棋士。
光速の寄せはどちらが炸裂させるのか・・・とても楽しみなカードですね^^
注目の対戦は9月1日(日)です。
私は仕事が入る可能性があり、もしかしたらリアルタイムで観れないかもしれませんが、なんとか時間を見つけて観戦したいと思います( *• ̀ω•́ )b 
皆さんも一緒に楽しみましょう!

以上、最後までお読みいただき有難うございました。

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habuparov
会社での出世を目指し、毎日奔走しながら働く地方住まいのサラリーマン。仕事のことから趣味の将棋のことまで気まぐれに書いています。

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