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羽生九段 王将戦挑戦者決定リーグ復帰!

9月6日(金)に第69期王将戦二次予選 ▲羽生善治九段vs△郷田真隆九段の対局が行われました。

王将戦挑戦者決定リーグ入りを懸けた一戦、実力者の二人が激突しました。

戦型は羽生九段の先手で相掛かり。

相掛かり戦特有の構想力が問われる展開に。

互いに角を打ち合い第2図に。

第2図の局面、角の利きの差が僅かながら先手に分があり、ここでは先手作戦勝ち。

第2図以下の指し手

▲1五歩△同歩▲3五歩△同歩▲2五桂△2二銀▲1三歩△同香▲同桂成△同銀▲3四香△3三桂打▲1五香△1四歩▲3三香成△同桂▲3四歩(第3図)

▲3五歩と3四に空間を作るのが攻撃の第一歩。

▲1三歩に△同桂は▲1五香と走られ受けに屈するので△同香としましたが、香車を入手し▲3四香が痛烈な1手。

△3三桂打と踏ん張りますが▲1五香で歩を入手してから▲3四歩と打たれて後手はかなり勝ちにくい状況になりました。

後手の玉金銀の位置が悪く▲3四桂・▲2五桂といった攻めがあるので非常に受けにくい形になっています。

しかし、相手はタイトル経験の実績を持つ郷田九段。

簡単に腰を割ることはなく、虎視眈々と逆転を狙っていました。

第3図以降、後手がひたすら受けに回り続けて迎えた第4図。

かなり苦しい局面ですが、ここからの手順が木村九段を彷彿とさせるような粘り強い指し回しでした。

第4図以下の指し手

△3六歩▲4七歩△5五馬▲3四歩△2二玉▲4六桂△7五歩▲4一銀△4二金右▲3二銀成△同金▲3三桂△2七香成▲5六歩△同馬▲5九飛△6六馬(第5図)

△3六歩は先手玉とは反対側に打っているので的外れなようですが、△3七歩成が実現すると上部がかなり手厚くなり後手玉が相当寄らなくなります。

入玉を睨んだ手で先手に心理的なプレッシャーを与える手でした。

先手有利の局面でしたがプレッシャーがかかったためか、ここから先手の攻めにキレがなくなってきました。

△2二玉と逃げ込めたところでは、後手玉が思いのほか耐久力を保持しており、また△6六馬と指された第5図の局面は、後手の飛車馬が急所を捉えており形勢は逆転しました。

逆転した要因としては第4図から第5図にかけて先手の攻めが中途半端になったことが原因です。

先手としては、しっかり受けていれば優勢を確保できていました。戻って▲4七歩のところでは▲5八桂として馬に当てつつ6六の地点を補強する手が勝り、▲4六桂のところでは▲4六角で馬を盤上から消しておく手が優れました。

第5図以下の指し手

▲5四飛△8八歩▲2一角△8九歩成▲同玉△8八歩▲9八玉△2四歩▲5七金△8九銀▲9七玉△6五馬▲6六歩(第6図)

▲5四飛が渾身の勝負手でした。

先手玉はすぐに寄ってもおかしくない状況ですが、首の皮一枚なんとか踏ん張れていそうです。

本譜は△8八歩と本筋の手を指しましたが、この手が疑問手で再逆転となりました。

△6七歩であれば後手有望でした。

変化の一例として△6七歩以下▲7七歩△5三歩▲7四飛△6八歩成▲同金△5六馬▲7三飛成△8九馬▲同玉△6八飛成で後手の攻め合い勝ちが見込めました。

△8八歩は第1感の本筋の手でしたので、この手が疑問手になったのは郷田九段にとって不運でした。

羽生九段の勝負術が凄かったです。

▲5七金~▲6六歩と執拗に馬を追い立てたのが好判断。

後手玉は角を渡すと、すぐに寄る形になっているのが辛いところ。

第6図以下の指し手

△5四馬▲同桂△3三銀▲1二金△2三玉▲3三歩成△同玉▲5一角△3四玉▲6二角成(第7図)

1手を争う終盤で馬をそっぽに逃げる訳にはいかないため△5四馬と飛車を取ってから△3三銀と手を戻しましたが▲1二金~▲3三歩成~▲5一角が正確な攻め。

王手飛車取りを掛けられ大勢決しました。

以下、数手で先手・羽生九段の勝ちとなりました。

本局は羽生九段の巧みな構想で作戦勝ちとなり好調な攻めを見せましたが、郷田九段の粘り腰が強くどちらが勝ってもおかしくない難解な終盤となりました。

一局を通して郷田九段の相手にプレッシャーをかける粘り方や羽生九段の勝負術が素晴らしかったですね。

何が勝負を分けたのか分からないほど紙一重の差でした。

勝った羽生九段は王将戦挑戦者決定リーグへの参戦が決まりました。

今回、王将戦挑戦者決定リーグ入りした方は超一流の棋士ばかりで非常に楽しみなリーグ戦となりました。

羽生九段には何とか挑戦権を勝ち取り、タイトル100期を果たしてほしいところです^^

以上、最後までお読みいただき有難うございました。

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habuparov
会社での出世を目指し、毎日奔走しながら働く地方住まいのサラリーマン。仕事のことから趣味の将棋のことまで気まぐれに書いています。

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