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《王将戦第三局》渡辺三冠が逆転勝ちで2勝目を挙げる

2月8日(土)~9日(日)に王将戦第三局が行われ、渡辺三冠が逆転勝ちでシリーズ戦績を2勝1敗としました。

本局は最近では珍しい角換わりから早繰り銀の出だしとなりました。
1日目に先手が▲3四歩と拠点を作り、後手の左銀(2二銀)を抑えたところは先手の模様が良さそうに見えましたが、その後の後手の立ち回りが上手かったですね。
後手の右銀を7五~6四~5五~4四と左辺に持っていく構想が見事で、先手の要駒である3五銀を引かすことに成功し、上手く体を入れ替えました。
封じ手のあたり、形勢は互角ですが広瀬八段としてはリードを許さず中盤に行けたので、後手番ということを考慮すると十分な展開だったと思います。
その後、渡辺三冠のミスに乗じて広瀬八段がリードを広げて、あと一歩のところまで追い詰めましたが、最終盤での渡辺三冠の圧力のかけ方が凄かったですね。
一方的に攻め込まれそうなところで▲6二歩と手裏剣を放った手が心理面に影響を与える勝負手だったように感じました。
そこから▲6一銀~▲5二銀~▲7二銀不成~▲6三銀成と守りを捨てて攻め合いにいったことが、結果的に功を奏しました。
意図的に狙ったのか分かりませんが、攻め・守りと色々な手が選択できる状況を作り上げ、相手に複数の手を考えさせることで悪手を誘発する展開に持っていきました。
寄せ形を築いていた広瀬八段は優位を意識していたと思うので、確実で安全そうな手(8二角)を選択されましたが、これが敗着となり、痛恨の逆転負けを喫しました。

本局は渡辺三冠の勝負術が光った一局でした。
いろいろな手が選択できるような局面にもっていき、悪手を誘発する逆転のしかたは山崎八段や糸谷八段のような指し方でしたね。
渡辺三冠にとっては納得のいかない将棋だった思われますが、個人的にはこういう勝ち方ができる棋士の将棋が好きです^^
見てて面白いというのもあるのですが、相手の心理面を読み取って悪手を指させるというのは非常に高度なテクニックだと思っています。
こういう駆け引きは仕事でも活かせるテクニックなので、いつか自分もできるようになりたいと思ってます(`・ω・´)

■将棋ウォーズ結果
週末の8日~9日は調子がよく6連勝^^
最近の勉強法が良い方向にいってるようで、終盤の精度が一段上がったような気がしています。

年明けから勉強法を変えたのですが、その成果が少しずつ出てきました^^

私にしては珍しく、序盤から上手く指せた将棋をピックアップしたいと思います。

相手は四段の方。戦型は私の先手で対雁木戦。
左美濃に組み、速攻を仕掛ける機会を伺っていました。

上図は相手が3三の角を4二に引いたところ。
▲4六歩と突いているので角は引きにくいと思っていました。
誘われているようにも感じたのですが、先攻できるのであれば迷わず攻める棋風なので、本局も仕掛けを敢行。

上図以下の指し手
▲4五歩△6四角▲3七桂△5三銀▲2四歩△同歩▲同飛△2三歩▲2六飛△3三桂▲3五歩

▲4五歩の局面、後手は受け一方の手を選択すると7七角のラインで押し潰されるので後手の△6四角~△5三銀は妥当な対応。
先手も6四角のラインに入らないように2筋の歩交換から▲2六飛として攻めやすい形を維持。
ここで後手は△5五歩と角道を止めてくるかなと思っていたのですが、選択された手は△3三桂。
▲4五歩と仕掛けた辺りから狙っていた攻めがあり△3三桂を見て、これは有利になるなと思いました。
その狙いとは・・・

上図以下の指し手
△4五歩▲4四歩△同銀右▲3四歩△3五銀▲3三歩成△2六銀▲4五桂

△4五歩に▲4四歩と打つのが攻めを継続する手筋。
銀を4四に出させたことで▲3四歩の桂取りに後手は△同銀とすることができなくなっています。(4四銀が浮くので▲4四角と銀を取られる。これが▲4四歩の効果)
▲4四歩は銀2枚が利いているところに打つ見えにくい手なので、もしかしたら相手の方はウッカリされていたのかもしれません。
後手は強く△3五銀と出て飛車に当ててきましたが、▲3三歩成△2六銀に▲4五桂が味の良い跳躍。
上図の局面、桂馬と飛車の交換で大きく駒損していますが、①▲4五桂と跳ねて先手の攻め駒が全て綺麗に捌けているのに対し後手は△2六銀が遊んでいること、②4三銀か3二金と取る見込みが立っており先手は桂馬と金or銀と飛車の2枚替えで駒得になること、③先手の陣形が堅牢、対する後手陣は居玉で守りが非常に薄い。以上の3点から形勢は先手が優勢になっています。

上図から10手ほど進み以下の局面に。

△5六歩と突かれたところ。
誤って▲5六同歩としてしまうと△3五角の王手桂取りで逆転しますが・・・

上図以下の指し手
▲5四桂△4一歩▲4三歩△2四角▲2五歩まで先手の勝ち

先手陣は手付かずの状態なので、先手は切れないように攻めれば自然に勝てる局面。
ということで、基本通り上から押さえつけて単純な足し算の攻め。
後手は△4一歩~△2四角と4二の地点を補強しますが、▲2五歩と角を無理やり押しのけて勝ちとなりました。
投了図、先手陣に迫る手はないので後手は受けるしかないのですが、△3三角には▲3四歩とされると指しようがありません。
▲3四歩のところでは▲4四角という華麗な手もありそうですね。
勝勢なので派手な手は必要ないのですが…(^^;)

最近、詰将棋の効果か読み間違いや簡単なウッカリが減ってきたように感じています。
1問数秒~数分で終わるので多忙なサラリーマンにとっては一番良い勉強なのではないかと思っています。
本音としてはプロ棋士の棋譜を全局並べたり、実戦をもっと指したり、難易度の高い詰将棋を解いたり、最新形の研究などを行って棋力向上を目指したいところですが、それをすると仕事の勉強や資格学習の時間がなくなるので上記の勉強法は思い切って断捨離しました。
五段以上の棋力を維持しつつ年収アップを目指すのが目標なので、しばらくはこの勉強法で頑張りたいと思います(`・ω・´)

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habuparov
会社での出世を目指し、毎日奔走しながら働く地方住まいのサラリーマン。仕事のことから趣味の将棋のことまで気まぐれに書いています。

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