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私が奨励会を退会するまで(その1)

今回の投稿から私が退会するまでの経緯を数回に分けて掲載したいと思います。

私が将棋教室の手伝いをしていた時でした。
将棋教室に通われていた会員の方が就職活動をされておりましたが内定がなかなか決まらないと嘆かれていました。
当時、就職活動に関して大変である事は分かっていたのですが私は深く考えておりませんでした。
私と年齢が近い方が苦労されているのを見て、私も自分の事のように考えるようになりました。
奨励会を退会する事になった場合、何の学歴・資格を持たない自分はどうなるのか…
日に日に不安な気持ちが大きくなり、就職活動に関する本を見るようになっていました。
学生時代の友人と会う時も就職活動に関する話を聞くようになっていました。
この時、私の脳裏に「退会」という二文字が浮かんでいて対局日を迎えるのが怖くなっていました。
それからしばらくしたある日、部屋にこもり、将棋の勉強をしていたのですが
お腹が空く感覚がなくなっている事に気付きました。
お腹は空いていませんでしたが、健康の事を考えて何か食べ物をお腹に入れないといけないと思い冷蔵庫に入っていた適当な物を食べようとしましたが、不味くてすぐに吐き出しました。
嫌いな食べ物ではなかったので、おかしいとは思いましたが好きな食べ物なら大丈夫と思い、好きな食べ物を買って口に入れました。
こちらも不味くてすぐに吐き出しました。
この時、自分が拒食症になっている事に気付きました。
体重計に乗ってみると、体重は一般的な男性の平均体重に比べて20kgほど軽くなっていました。
何か口にしないといけないと思いましたが体が何も受け付けなくなっていて、かろうじて水とゼリーだけ食べれました。
体調がおかしい事が分かったのですが、親や師匠に話すと休会になり
年齢制限に近づくのが怖く、誰にも話せませんでした。
水分しか口にできなかったので、常に下痢になっていました。
この時は、体調の事より奨励会をどう乗り切るかを考えていました。
長時間の対局は厳しくなっているので、持ち時間をあまり消費しないように戦わないと勝負にならないと思いました。
しばらくの間、奨励会の対局では体力が持つうちに勝負をつけるため持ち時間を半分ほどしか使わず、比較的早めに指し手を進める事で体調の悪さをカバーしていました。
この時、体調が悪いのは一時的なもので、すぐに治ると思っていたのですがいつまで経っても快方に向かわず、逆に体にいろいろな症状が出るようになりました。
体重はさらに落ち、立ち眩みする回数が増え、聴力が落ち、髪の毛も抜け始めました。
将棋を指せる状態ではなくなっていき、外に出るのも、歩くのも辛くなっていきました。
心身共に状態が悪くなるのを感じ、普通の生活をすることが難しくなっていました。
この時、プロ棋士を諦める時が来てしまったと思いました…

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habuparov
会社での出世を目指し、毎日奔走しながら働く地方住まいのサラリーマン。仕事のことから趣味の将棋のことまで気まぐれに書いています。

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