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私が奨励会を退会するまで(その3)

前回投稿の続きです。

奨励会退会の意思を幹事に伝えた次の例会の日、退会の挨拶をする為
将棋会館へ向かいました。
対局開始前に奨励会員の方達に退会の挨拶をし、退会の手続きを済ませ帰路につきました。
この日、気温が高く暑い日だったはずなのですが、まったく汗は出ず 逆に寒気がしておりました。
体がおかしくなっていたと思います。
帰宅中、いろいろな事を思い返しました。
なぜもっと努力できなかったのか、なぜもっと死ぬ気で将棋に打ち込めなかったのか…
家族・親戚や応援してくれた方々の期待に応えたかった…
後悔しかありませんでした。
この時、私の中には絶望感しかなく生きていく気力がありませんでした。
家族には多くの迷惑をかけており、罪悪感でいっぱいでした。
体は疲れ切っており、家に着くとすぐに寝ました。
次の日から家にあった大量の将棋の本を処分していきました。
将棋が嫌いになった訳ではないのですが、将棋関連の物があると
精神的に追い詰められる感覚になるので大変申し訳ないのですが、処分することにしました。
親にお願いして買ってもらった物や思い入れのある物が多くあり、処分するのはとても辛かったです。
泣きながら処分しました。
今まで、自分の部屋には将棋関連の本や盤・駒ばかりだったのですが
処分した日以降、将棋関連の物は自分の部屋から全て無くなりました。
この日から数年間は将棋のニュースを見る事はなくなりました。
誰がタイトルホルダーで誰が昇段したのか、今はどんな戦法が流行っているのか…
奨励会員の時には必ず押さえていた情報を知りたいと思わなくなっていました。
将棋の事に触れると体が拒絶反応を起こし、また体調を崩す気がしたので将棋から避けるようになりました。
誤解の無いように改めて記載致しますが
前述の通り、将棋が嫌いになったから避けていたわけではありません。
この時は精神的に弱っており、些細な事で体に変調をきたすと思った為、避けておりました。
今は休みの日に少しだけ将棋を指したりNHK杯観戦で楽しんでおります。
また、機会がありましたら将棋を再開した時の事を掲載させていただきます。
将棋に限らず、プロの世界は厳しいです。
私は自分の努力不足もあり、プロの世界を断念することになりました。
悲観的な性格のせいか、今でも将棋の事が夢に出てくる時があります。
金と銀を打ち間違えて詰まし損なったこと、油断して手拍子で大悪手を指したこと…
奨励会で勝つ為に、自分にできる事はもっとあったはず…
自分の為に家族が協力してくれていたのに報いることが出来なかったこと…
このような事が頭をよぎる度に、多くの方々に迷惑をかけた事を思い出し、今でも後悔しています。
今回、私の失敗した内容を掲載したのは
これからプロを目指す方やそのご家族の皆様に少しでも参考になればと思い、書かせてもらいました。
皆様には後悔の無い選択をしていただき、幸せな将来を築かれるよう祈念いたします。
次からは、私が挫折から立ち直り、就職できた事について掲載していきたいと思います。

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habuparov
会社での出世を目指し、毎日奔走しながら働く地方住まいのサラリーマン。仕事のことから趣味の将棋のことまで気まぐれに書いています。

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